エンジニアの次の一手「マーケティング超入門」vol.1

この記事は TECH PLAY女子部 の Qiitaアドベントカレンダー2017 14日目の記事です。

Qiitaのアカウントも持っていて、いつもそっちに書いていますが、
マーケティングのことなんてQiitaに書いたら消されそうだったので笑

自分のブログに書くことにしました。

ついでに、せっかく今年に入ってマーケターとして少しずつ動けるようになってきたので、入門編〜応用編までシリーズ化してみようかな、なんて思ってます。

めっちゃ小出しにしていくよ!笑

エンジニアもマーケティングしたほうがいいのか

結論からいえば、できたほうが絶対いいです。

プログラマーやエンジニアに必要な素養と、マーケターに必要な素養はちょっと違いますが、やれば誰でもできますし、そもそもエンジニアということは、仮にもサービス開発をするかもしれないポジションってことですよね。

であれば、なおさらマーケティングの知見は持っておいて損はありません。

ただコーディングすることや、ただ仕様設計することが仕事になって終わってしまうのは勿体無い。

マーケティングの基礎知識を知っているだけで、クライアントに提案できる施策の幅が広がります。

ちょうど、Lovegraphのあんみつ氏が的を得たツイートをしていたので貼っておきます。

まさにこの通りで、

誰も使わない想定のサービスに技術投資してその後どうするおつもり?
その事業、誰のためなの?

っていうのが今期、私が何度もMTG中に口にしたセリフです。

※ただし、マーケティングだけを先行しすぎると、どうしても「やらない理由」を探しがちなので、時には市場を無視して突破する情熱も必要だと思ってます。

マーケティングで何をするべきか

そもそも、マーケティングするぞ!ってなっても、何からやったらいいかわからないですよね。私もそうでした。

でも、どのサービスも、メディアも、事業も、基本的な流れは同じなので、一度一通りできるようになれば、あとは横展開して応用していけます。

1. 競合サービスの選定

はじめに、これから自分たちが進出しようとしているサービスと類似している既存サービスを探します。

何もわからない内は、その事業に詳しい人にヒアリングできるのが一番手っ取り早いですが、周囲にいない場合は、とりあえず自分たちが狙っている検索ワードで一通りインターネット検索してみること。

そして、検索結果の上位10件くらいまでをピックアップします。この中で、ユーザーの訪問数がほとんどないサイトは除外したいので、ツールを使って大体のPVをチェックします。

私はchromeでSimilarWebというプラグインを導入しました。
(ちょいちょい仕様の変更があったりするので、どこまで信用できるかは不明)

ちなみに、GoogleAnalyticsが分析できるようになってくると、ユーザーのアクセス行動からベンチマークを読み解けたりもします。
このあたりの話は、またいつか応用編でしていけたら・・・。

2. 競合サービスの設定キーワード調査

SEOのチェックツールを使って、競合サービスが狙っているキーワードを調査します。

設定している各キーワードの個数をチェックすることで、自社のサービスと被っているようであれば、それよりも上をいく施策を打つか、もしくは被らないように狙う市場を検討し直す、など戦略を練ることができます。

3. 競合サービスのコンテンツ調査

競合サービスのランディングページなど、集客に関わる箇所を横並びで比較します。

これはなんのためにやるかというと、ユーザーが、既に成功しているサービスのどこを見て利用しようと決めたのか、と分析するためです。

主に検索でトップ3にくるサービスと、業界シェアトップクラスのサービスを参考にするとある程度の共通点と差別化している部分が見えてきます。

4. サービス対象者の行動調査・ヒアリング

やはり、ユーザーの声は生で聞くに限ります。ターゲットとなるユーザー層と近い人に依頼してヒアリングを実施します。

toB向けなら営業経由で取引先に依頼してもらったり、toCであれば社員を通じてSNSなどで拡散してもらったり。

ただし、このヒアリングでは、分析するにあたって意味のあるアンケート項目であることが重要。
また、定量的なヒアリング項目だけでは、どうしても数字に翻弄されがち。だからこそ、対面で言葉のニュアンスも含めた定性的なヒアリングをすることがおすすめです。

この辺も観点を養う必要があるので難しい・・・。(また別で書きます!)

5. 集客施策プランの作成

これまでの調査結果を分析して、施策に落とし込むフェーズです。

まずはサイトに誘導が必要だ!と判断すれば、SEO対策として記事を増やしたり、有効なリスティング広告を出したりしてPV増加をKPIにします。

サイトの訪問数は一定を超えているのにコンバージョン(問い合わせや成約などのゴール)がとれてない、ということであれば、新しいキャンペーンをやったり、問い合わせの導線を確保したLPを設計して既存ユーザーに訴えるのも一案です。

こればかりは、マーケターだけで決められることではないので、事業の担当者や経営層と認識をすり合わせながら進めていきます。

もちろん、経費がかかる施策を打つ場合は、費用対効果をシミュレーションして提示し、りん議を通す必要があります。

6. いざ、施策の実施

予算の許す範囲で、実施する施策が決まれば、いよいよリリースです。

広告の運用をするにも新しいLPを出すにも、継続的な効果測定は必須。

Webマーケティングであれば、アクセス分析を中心とした測定、予測が不可欠になってきます。

7. プレスリリース・SNS周知

ここからは、広報的な観点が必要になってきますが、施策の実施と合わせてプレスリリースの準備を進めます。

情報が解禁してからは、自社サイトやSNSで拡散したり、広報の専任がいるのであれば協力してもらうと良いと思います。

(私の会社には広報の知見がある人がいないので、頑張ってググりながら今まさに勉強しています!)

新しいキャリアを踏み出すきっかけに

私は、つい半年前までSIerとして受託開発していて、しばらくはエンジニアとしてこれからも技術を磨いていくぞ!とだけ考えていました。

ただ、どうしても自社サービスをやりたいという強い想いがあり、決心して技術もマーケもなんでもできるようになろう!と駆け出しました。

正直、エンジニアになってからもまだそんなに経験があるわけでもなく、覚えなければいけないことがたくさんある状況です。

それでも、今こうして仕事の幅を広げたことで、見えている世界がそれはもう、うわぁ!!!っと広がりました。(表現が稚拙w)

おかげで、今なら色んな観点からエンジニアリングができます。まだまだ未熟者ではありますが、これからも少しずつ、自分が吸収した知見をこうして発信していけたらな、と思います。

次回はGoogleAnalyticsの読み方について、投稿します!(たぶん笑)